9・10月の読書記録です。
食堂かたつむり(小川糸)・・・・ある日マンションへ帰ったら、何もかも消えていた。家財道具もお金も、一緒に暮らしていたトルコ人の恋人も・・・残ったのはメーターボックスに保存してあった、祖母の形見のぬかみそだけ・・・
ショックで声を失った主人公は、実家に帰って食堂を始める。ちょっと童話のようなステキな話なのだが、私の心に残ったのは、このぬかみそ。
メーターボックスの中は、保存するのにちょうど良い温度なのだとか・・・場所もないし、室温の高いマンションではムリ、と諦めていたみそ作りや梅酒作りも、メーターボックスを使えば出来るかも・・・・(*^o^*)
いっちばん(畠中恵)・・・病弱な廻船問屋兼薬種問屋の若だんな、一太郎とあやかし達の物語の最新作。「品比べ」が一番好きでした。
かもめ食堂(群ようこ)・・・ヘルシンキでおにぎりを出す食堂を始める主人公と、そこで働く人々の物語。人生の半ばを過ぎた年齢で初めて、自分の意志で何かを始めた仲間の二人のオバサンが、チャーミング。腕が良くて意志の強い主人公もステキです。
流れ行く者(上橋菜穂子)・・・・守人シリーズ番外編。子供の頃のタンダがカワイイ!!
ボックス!(百田尚樹)・・・・高校のボクシング部の少年達の物語。努力家と天才。二人の少年の運命は?
四つの嘘(大石静)・・・・女子高の同級生4人。卒業から20年以上たったある日、その中の1人が仲間の元夫と共に事故死した。4人の間にはいったい何が?
アカペラ(山本文緒)・・・母と折り合いが悪く、祖父を大切の思っているしっかり者の女子中学生。彼女のあまりにもせつない物語、他2編。
A型自分の説明書(Jamais Jamais)/5年3組リョウタ組(石田衣良)/いつかパラソルの下で(森絵都)/カラフル(森絵都)/ライ麦畑でつかまえて(サリンジャー)/永遠の出口(森絵都)/親の品格(坂東眞理子)/切羽へ(井上荒野)/東京バカッ花(室井滋)/篤姫(宮尾登美子)/夜を守る(石田衣良)
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