天地人

Photo_5 大河ドラマの放送に先駆けて、「天地人」を読みました。(火坂雅志著)

幼い頃から謙信の甥で、主君である景勝とともに育った直江兼続。「義」と「仁愛」に生きた男の物語です。

謙信なき後の上杉家については、豊臣の世で五大名になった事しか知らなかったので、その存続が茨の道であったとは、本書を読んではじめて知りました。

いつも主君を思い、民を思う、爽やかな兼続役に、妻夫木くんはピッタリ!!

兼続は背が高かったそうだから、そこだけはちょっと違うけど・・・・

今度の大河ドラマも楽しみです。

以下、年末年始の読書記録です。

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のぼうの城(和田竜)・・・ 秀吉天下統一間近の頃。北条方として戦った、成田家城代長親は、「でぐのぼう」と呼ばれるような男だった。

彼は本当にでくのぼうなのか、はたまた稀代の大器か。

長親に従う、癖ある家臣たちがとても魅力的です。

そうか、もう君はいないのか(城山三郎)・・・経済小説を多く書いた城山氏の手記をもとに娘さんがまとめた、城山夫婦の物語。

いつも明るかった婦人の描かれ方から、深い愛情が伺えます。

ゴールデンスラバー(伊坂幸太郎)・・・首相暗殺の容疑をかけられた主人公。ケネディ暗殺を思わせる状況下、無実の主人公は逃げ切ることができるのか。

ジクソーパズルのピースが、最後に全てつながる展開は、圧巻です。

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青い鳥(重松清)/ アイスクリン強し(畠中恵)/ パコと魔法の絵本(関口尚) /PSアイラブユー(セシリア・アハーン)/ 償い(矢口敦子)/ 八月の蝉(角田光代)/アーモンド入りチョコレートのワルツ(森絵都)/ジーンワルツ(海堂尊)/ラジ&ピース(糸山秋子)/闇の子供たち(梁石日)/間宮兄弟(江國香織)/決壊(平野啓一郎)/戦場のサレ妻(蓮居くうな)/特命(麻生幾)

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食堂かたつむり

Photo 9・10月の読書記録です。

食堂かたつむり(小川糸)・・・・ある日マンションへ帰ったら、何もかも消えていた。家財道具もお金も、一緒に暮らしていたトルコ人の恋人も・・・残ったのはメーターボックスに保存してあった、祖母の形見のぬかみそだけ・・・

ショックで声を失った主人公は、実家に帰って食堂を始める。ちょっと童話のようなステキな話なのだが、私の心に残ったのは、このぬかみそ。

メーターボックスの中は、保存するのにちょうど良い温度なのだとか・・・場所もないし、室温の高いマンションではムリ、と諦めていたみそ作りや梅酒作りも、メーターボックスを使えば出来るかも・・・・(*^o^*)

Photo_2 Photo_3 いっちばん(畠中恵)・・・病弱な廻船問屋兼薬種問屋の若だんな、一太郎とあやかし達の物語の最新作。「品比べ」が一番好きでした。

かもめ食堂(群ようこ)・・・ヘルシンキでおにぎりを出す食堂を始める主人公と、そこで働く人々の物語。人生の半ばを過ぎた年齢で初めて、自分の意志で何かを始めた仲間の二人のオバサンが、チャーミング。腕が良くて意志の強い主人公もステキです。

Photo_4 Photo_5 流れ行く者(上橋菜穂子)・・・・守人シリーズ番外編。子供の頃のタンダがカワイイ!!

ボックス!(百田尚樹)・・・・高校のボクシング部の少年達の物語。努力家と天才。二人の少年の運命は?

Photo_6 Photo_7 四つの嘘(大石静)・・・・女子高の同級生4人。卒業から20年以上たったある日、その中の1人が仲間の元夫と共に事故死した。4人の間にはいったい何が?

アカペラ(山本文緒)・・・母と折り合いが悪く、祖父を大切の思っているしっかり者の女子中学生。彼女のあまりにもせつない物語、他2編。

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A型自分の説明書(Jamais Jamais)/5年3組リョウタ組(石田衣良)/いつかパラソルの下で(森絵都)/カラフル(森絵都)/ライ麦畑でつかまえて(サリンジャー)/永遠の出口(森絵都)/親の品格(坂東眞理子)/切羽へ(井上荒野)/東京バカッ花(室井滋)/篤姫(宮尾登美子)/夜を守る(石田衣良)

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ラン

Photo 今日から新学期。

でも娘達は二人とも、夏休み中ずっと、お弁当を持っての部活だったので、あまり生活は変わらないような・・・・

では、またまたたまった、夏の読書記録です。

ラン(森絵都)・・・ダイブを読んでから、すっかり森絵都さんのファンです。こちらも題名から、スポーツものかな?と思っていたら、ちょっと違うお話でした。

肉親の縁に薄く、後ろ向きな主人公。ある日愛車の自転車で爆走したら、勝手にペダルが動き出し、到着したのは現実ではない世界・・・・

かなり悲惨なシチュエーションなのに、全然暗さを感じない軽快なテンポ。個性的な仲間も登場し、ワクワクしながら読みました。

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流星の絆(東野圭吾)・・・妹の好きになった人は親の仇。幼くして親を無くし、肩を寄せ合って生きてきた兄弟のそれぞれの結論は?そして真実は別の方向へ・・

氷の華(天野節子)・・・セレブの妻に突然かかってきた夫の愛人からの電話。妻は愛人を殺害するが、果たして妻が殺したのは本当に夫の愛人だったのか?謎が謎を呼ぶミステリーです。

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ハリーポッター死の秘宝上下(J.Kローリング)・・・ハリーポッターシリーズの完結編。思えば10年前、このシリーズが始まってから、長女は本好きになったんです。最後の章、19年後が大好き。J.Kローリングが金庫にしまっていたという、最後の場面はこの部分なのかな?

天と地の守り人(上橋菜穂子)・・・この天と地の守り人3巻をもって、春休みから次女とずっと読んでいた、守り人シリーズ全10巻が終了しました。短槍使いのバルサと新ヨゴ皇国の皇太子チャグムの壮大な物語。独特の世界にはまりましたよ~

Photo_7 Photo_8 Photo_9 クライマーズ・ハイ(横山秀夫)

楽園 上下(宮部みゆき)

警官の血 上下(佐々木譲)

Photo_10 Photo_11 Photo_12 風が強く吹いている(三浦しをん)・・・竹青荘の住人10人が箱根駅伝を目指す物語。最高です(*^o^*)

まほろ駅前多田便利軒(三浦しをん)

いのちのパレード(恩田陸)

Photo_13 Photo_14 Photo_15 タルト・タタンの夢ヴァン・ショーをあなたに(近藤史恵)・・・ビストロ・パ・マルのシェフが、ちょっとした事件を解決する物語。フランス田舎料理がとても美味しそう・・・(*^o^*)

カフーを待ちわびて(浜田マハ)

Photo_16 Photo_17 Photo_18 明日もまた生きていこう(横山友美佳)

ホルモー六景(万城目学)

ブラックベアン1988(海堂尊)

Photo_19 Photo_20 Photo_21 霧のソレア(緒川怜)

ラッシュライフ(伊坂幸太郎)

陽気なギャングが地球を回す(伊坂幸太郎)

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ダイブ!!

  Photo「ダイブ!!」を読みました。(森絵都)

飛び込み競技に青春をかけ、オリンピックを目指す少年達の物語です。最近映画化もされましたよね~

すごく良かったです少年達のひた向きで、でも子供っぽいところが生き生きと描かれていました。

続編もぜひ書いて欲しい!!と思ってしまいました。

その他の最近の読書記録は・・・・・

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夢をかなえるゾウ(水野敬也)・・・ベストセラーですよね~ガネーシャの言う事は当たり前の事ばかり。そういう事を見つめ直す事が大切なのかなぁ?シャカと富士急ハイランドへ行くところが大好きです。

夜明けの街で(東野圭吾)

Photo_9 Photo_8  死神の精度(伊坂幸太郎)・・・非情に「可」の判断を下す死神がなんだか憎めません。

サクリファイス(近藤史江)・・・あまり知らなかったロードレースの話です。チームで闘うことの残酷さ。手に汗握る展開でした。

Photo_14 Photo_15  ちんぷんかんぷん(畠中恵)・・・若だんなとあやかしシリーズ最新作です。

ゆめつげ(畠中恵)・・・夢の世界に引き込まれる事で、実を見通すことが出来る神官が災難にまきこまれ・・・・・

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鹿男あをによし(万城目学)

鴨川ホルモー( 万城目学)・・・ありえない、ちょっとばかばかしい話ですが、なんだか好きです。

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ジェネラルルージュの凱旋螺鈿迷宮医学のたまご夢見る黄金地球儀(海堂尊)・・・・ジェネラルルージュが一番好きでした。次々と病院に運び込まれる患者を、的確に処置していく外科医がカッコイイんです。

ちょっと数が多いので、以下は写真と題名のみ・・・

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シグナル1_5 関口尚)/犬と私の10の約束(川口晴)/孤宿の人(宮部みゆき)/ウォッチメイカー(ジェフリー・ディーバー)/スタバではグランデを買え!(吉本佳生)/モップガール(加藤実秋)/一瞬でいい(唯川恵)/吉原手引草(松井今朝子)/私の男(桜庭一樹)/神の守人・蒼路の旅人(上橋菜穂子)/恋空(美嘉)/余命1ヵ月の花嫁(TBS)

マメに読書記録を書こう!と思いつつ、ついついためてしまう私・・・・相変わらずです。

そうそう、「余命1ヵ月の花嫁」を読んで、まずい!と思い、先日初めて市の乳がん検診へ行きましたよ~って・・・

初めて葉書がきてから、10年以上放置・・・遅すぎますよね~

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乳と卵

すぐに溜まってしまう読書記録・・・とりあえず題名だけでも記録しておこうか、と思います。

春休みがあったので、子供と一緒に児童書も結構読みました。やっぱり守人シリーズが断然おもしろい(*^▽^*)~大人でも読み応えがあります。

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闇の守人・夢の守人・虚空の守人(上橋菜穂子)/トンネル上下(ロデリック・ゴードン他)/テラピシアにかける橋(キャサリン・パターソン)

写真を撮り忘れたけど、LittleDJ(鬼塚忠)も読みました。最近映画にもなってましたね~泣けました。

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赤い糸 上下(メイ)・・今流行りの携帯小説。初めて読みました。昼メロのような目を話せない展開だけど、母としてはこんな娘、ゆるせないぞ~!!

チョコレートコスモス(恩田陸)・・役者を目指す少女の話。二人の女優がとても魅力的です。

ミス・ポター(リチャード・モルトビーJr)/ナイチンゲールの沈黙(海堂尊)・・バチスタの続編。バチスタの方が好きかも・・

仏果を得ず(三浦しをん)・・文楽世界で頑張る青年の話。文楽は必ずしも、世襲ではないなど、知らない世界だけに、面白かったです。

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禁断のパンダ(拓未司)・・このミス大賞だった作品。美味しそうだったけど、ちょっとホラーですよ~

異たん千早振る(鯨統一郎)/ダイイング・アイ(東野圭吾)/陰日向に咲く(劇団ひとり)/黄色い目の魚(佐藤多佳子)

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オール1の落ちこぼれ、教師になる(宮本延春)/かまいたち(宮部みゆき)/こころげそう(畠中恵)/ぶらんこのり(いしいしんじ)/太陽の塔(森見登美彦)

江戸ものの「こころげそう」と「かまいたち」が面白かったです。「こころげそう」は男女9人の恋物語。娘達とだれが好きかで、論争に・・(*^o^*)

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サマータイム(佐藤多佳子)/ランナー(あさのあつこ)

女性の品格(坂東真理子)・・当たり前のことだけど、なかなか出来ない事が多く書かれていて、耳が痛い・・・品格ある女性を目指さねば!!

乳と卵(川上美映子)・・芥川賞受賞作品。文章が独特で、一文が長いんです。文頭から丸まで、一ページの半分くらい・・いつも思うけど、芥川賞作品は個性的なものが多いワ~

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うそうそ

2月の読書記録です。今月は畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズを片っ端から借りて読みましたよ(*^o^*)

もうすぐドラマ化される「一瞬の風になれ」も、やっと貸し出しの順番がきて読破しました♪夏から予約してたんですよ~^^;

20 ぬしさまへ(畠中恵)

しゃばけシリーズ第2弾。廻船問屋兼薬種問屋長崎屋の若だんな、一太郎と妖(あやかし)達の物語です。短編集で、私は一太郎の腹違いの兄、松之介の物語「空のビードロ」が一番のお気に入りです(*^o^*)

20_2 ねこのばば(畠中恵)

シリーズ第3弾。相変わらず元気に寝込んでいる一太郎。手代の妖、佐助の物語「産土」が一番ハラハラしました。

20_3 おまけのこ(畠中恵)

シリーズ第4弾。家に棲んで家を軋ませる妖、鳴家(やなり)一太郎の家にもたくさん棲んでいて、鳴家と一太郎は、一太郎が子供の頃から仲良しです。その鳴家が活躍する物語「おまけのこ」が一番好きなお話でした。

子供の一太郎と鳴家の絵本、「みいつけた」もついでに借りて読みましたよ~(*^o^*)顔は怖けどとってもかわいい鳴家。我が家にもいないかしら?

20_4 うそうそ(畠中恵)

シリーズ第5弾。こちらは長編。寝込んでばかりの一太郎が箱根に湯治に出掛けます。そこで一太郎達を待っていたものは??

ひ弱な一太郎が、よれよれになりながらも活躍していますよ(*^▽^*)~

20_6 まんまこと(畠中恵)

こちらはしゃばけシリーズではありません。神田の古名主名代麻之介の物語です。江戸時代の名主は、ちょっとしたいざこざの訴訟立合いもします。

お気楽息子の麻之介ですが、いざ訴訟となると、凄腕!せつない片想いの物語でもあります。

20jpg ホームレス中学生(田村裕)

「解散!!」父のその言葉と共にバラバラになった家族。そして中学生の主人公は公園で生活する事になる・・・

ベストセラーだったので借りてみましたが、衝撃的たったのは最初だけかも・・

20 ザ・シークレット(ロンダ・バーン)

こちらも話題になっていたので借りてみました。「引き寄せの法則」があり運命を引き寄せるのは自分。強く願えば必ず叶う。思考は現実化する・・といった内容。プラス思考が大切なのね~

20_2 ビターブラッド(雫井脩介)

昔家族を棄てた父を恨んで育った夏輝。しかし父と同じ刑事になった彼は、その父tと組む事になる。ジェントルという異名を取る父と息子は噛み合わないが、ひょうひょうと息子に接する父が何とも魅力的なんです(*^o^*)

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一瞬の風になれ2・3(佐藤多佳子)

高校の部活で陸上に打ち込む新二と連。2年生、3年生と学年も進み、彼らも成長していきます。タイムが勝負のシビアな世界で、自ら進んで後輩に道を譲る部員もいて、いろんな場面で思わずウルウルです・・・(;_;)青春っていいなぁ、何かに打ち込むって素晴らしい!!と素直に思えますよ☆☆☆

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チームバチスタの栄光

前回のブロクでは書ききれなかったので・・・今月の読書記録の続きです。

改めて書いてみると、自分でも「こんなに読んだのね~!」とびっくり!!乱読で感想をじっくり考える事はなかったのですが、読んだ本をブログに書こうと決めてから、少しだけ感想を考えながら、深く読むようになったかも・・・

Photo_2 パレード(吉田修一)

ふとした事から同居する事になった男女5人。みな本来の自分と、同居を上手くいかせる為に都合の良い自分を使い分けて、それなりに仲良く暮らしていた。

5人それぞれを好きになりながら、読み進んだラスト、全てを破壊するような衝撃のシーンが・・・・読み終わってみると、とっても怖い小説でした。

Photo_3 おちこぼれ(茨木のり子)

有名な「自分の感受性くらい」など、心に残る詩がたくさん納められた詩集です。好きな詩はたくさんありましたが、「わたしが一番きれいだった時」の

だから決めた  できれば長生きすることに

年とってから凄く美しい絵を描いたフランスのルオー爺さんのように、ね

という所が、なぜか一番好きな私です。

Photo_4 REVERSE(石田衣良)

ネット上で性別を偽って親しくなった男女の物語。性別を変えると、逆に本来の自分に縛られず、ありのままの気持ちを出し合える二人。

仕事上の悩みなど、毎晩打ち明けあった二人がついに会う事になり・・・ハラハラドキドキしながら最後まで楽しめましたよ(*^o^*)

Photo_5 オーデュボンの祈り(伊坂幸太郎)

目覚めたら日本から忘れられた鎖国の島にいた青年。その島にはしゃべるかかしがいた・・・

伊坂独特の超シュールな物語。なぜか「とうぶつの森」のゲームの世界にもぐりこんだような気持ちで読みました。

Photo_6 チームバチスタの栄光(海堂尊)

輝かしい成功率を誇るバチスタチーム。しかし何例か立て続けに術中死亡が続いていた。

その謎を解明することになった不定愁訴外来の田口と、厚生労働省の白鳥。独特の雰囲気を持つ白鳥と、いい人の代表のような田口の掛け合いが面白い!!

この二人の登場する作品が他にもいくつか出ているようなので、さっそく図書館で予約しました♪

Photo_7 名もなき毒(宮部みゆき)

「誰か」の続編。逆玉の主人公がひょんなことから、毒殺事件を解決する。辛らつなうそで、周りの人々も自分も破壊してしまう恐ろしい元同僚、原田いずみ。彼女のような人が現実にいたら・・・・・怖い!

Photo_8 求めない(加島祥造)

求めない。から始まるたくさんの言葉。詩。

老子の「足ルヲ知ルコトハ富ナリ」の思想に基ずく作者の言葉は、今あるものの大切さを、ジワジワと染み込むように、私たちに気づかせてくれます。

Photo_9 キッパリ!(上大岡トメ)

この本が流行っていた頃、立ち読みして「面白そう~」と思い、図書館で予約したのですが、すっかり忘れていました。この手の本は蔵書冊数が少ないので、なかなか順番が来ないのです。

書かれている事はどれも当たり前の事ばかりですが、その当たり前をキチンとする事が自分を高めるのね~

Photo_10 四日間の奇蹟(朝倉卓弥)

指を失った元ピアニストと脳に障害を持つピアノの天才少女。演奏のため訪れた脳外科病院付属センターで、彼らに不思議な現象が起こる・・・

東野圭吾の「秘密」に少しだけ設定が似ていますが、話は全然違う!!最後まで一気に読みました。

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一瞬の風になれ

私が図書館で借りた本を、「まだ文庫になってない新しい本だよ~」とか、「ベストセラーだったんだよ~」とか、「今、読まないと次に予約してこの本が借りられるのは数ヶ月後たよ~」と家族に宣伝するので、家族も一緒に読む事も多くなりました。

活字中毒の長女は当然のことながら、「本は買って読みたい派」のポプラさんも、最近ずいぶん図書館の本を読むようになったのV(*'-^*)Bまあ、文庫でもない本を外出先で読む気はないようですが・・・

一番の収穫は、あまり本好きでなかった次女が最近、一緒に読むようになったことかな(*^o^*)前回ブログに載せた「つくも神貸します」や「佐賀のがばいばあちゃん」、「クローズドノート」、今回紹介する「恋愛写真」や「一瞬の風になれ」は2週間の間に家族全員読んだんですよ~

本好き家族計画、進行中♪という訳で・・・たまりにたまった読書記録です。Photo

一瞬の風になれ1(佐藤多佳子)

高校の陸上部で青春を燃やす少年達の物語。サッカーの天才の兄を持つ新二は高校進学後サッカーをあきらめ、陸上部に入る。彼の一歩前には、短距離の天才だけど、全く努力しない親友の連がいた。

張り倒したいけど憎めない連、理解ある顧問の三輪先生、優しい陸上部の仲間達、そして成長が楽しみな新二。二巻以降を読むのがとても楽しみです。

Photo_2 ラストイニング(あさのあつこ)

バッテリーの続編、という事で楽しみにしていたのですが、大好きな巧達の登場はほんの少しなんです。

主人公はバッテリーの最後に巧達と対戦した中学のOB瑞垣。彼のキャラはバッテリーの時からあまり好きではなかったのよね~

こんな老けた高一がいるかぁ~!とつい思ってしまいました。

Photo_3 アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎)

伊坂ファンの友達に進められ、図書館で借りてみました。

二年前の話と現在の話がクロスし、書店を襲った事件の真実が少しずつ明らかになります。

物語のキーとなるのはブータン人の青年。なんだかとってもブータンに興味を持ちました。

Photo_4 恋愛写真(市川拓司)

子供のような外見の静流が想う誠人は、別の女性を想っていた。片思いの物語はやがて形を変え、静流の秘密が明らかになる。

市川拓司独特のちょっと不思議な物語。次女は最近、最近市川作品に夢中です。

Photo_3  夜のピクニック(恩田陸)

一晩中歩く高校行事、歩行祭。貴子は一度も話した事がない、異母兄弟と話したい、という気持ちを胸に、この行事に臨みます。

「ただ歩くだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう」貴子の友達の言葉通り、ただ歩いているだけの高校生の会話が、とってもキラキラしていました。

Photo_4 片想い(東野圭吾)

アメフト部のマネージャーで妻の友達の女性は数年後、男性になっていた。

性同一性障害の人々の心の葛藤を読むうちに、性差とは何か、考えさせられました。

Photo_5 ぼくの手はきみのために(市川拓司)

人とかかわる事が苦手な少年と病弱な少女。市川作品によくある設定の短編が3つ入っています。

よくある設定だけど、どうも結末に納得できないものが多かったかも・・・

Photo_6 東京タワー(リリー・フランキー)

リリー・フランキーの自伝的小説。最後、オカンを看病した病院が、私の職場のそばで、読後、仕事へ行くたびに、「彼もこの交差点から東京タワーを見たのね~」と思うようになりました。

Photo_7 しゃばけ(畠中恵) 廻船問屋の病弱なひとり息子、一太郎と彼の周りにいるあやかし達の物語。

薬屋ばかり次々に狙われる不可解な事件。その真相に迫るうちに、一太郎の知らなかった彼の出生の秘密が明らかに・・・

とっても楽しくて、手に汗握って、家族全員、すっかりあやかしファンになってしまいました(*^o^*)

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使命と魂のリミット

私は図書館派で、読みたい本はほとんど買わず、図書館で予約します。

当地の図書館は1人10冊までしか予約が出来ないので、家族4人分のカードを使って、常時30冊くらい予約してます。

タダだし・・・とベストセラーになった本はすかさず予約するのですが、先日東野圭吾さんの「ダイイング・アイ」を予約したら、図書館のHPに登場してすぐに予約したにもかかわらず、いきなり貸し出し順位が38位でした・・・・・・(;_;)

新しい本をタダで早く読む為には、この予約のタイミングが命!!と言うわけで読書記録の続きです。

Photo_7 使命と魂のリミット(東野圭吾)

循環心臓外科インターンの若い女医は、近々その大学病院の教授の義理の娘になる予定だった。実の父の死にまつわる疑惑を持つ主人公にとって、許す事の出来ない母と教授の結婚。そしてその病院に起こったが爆破予告事件。

「人にはそれぞれ生まれ持った使命がある」医師としての使命もまっとうしようとする医師達の姿がとても感動的でした。

Photo_8 赤い指(東野圭吾)

母と上手くいかない妻。部屋から出てこない息子。家庭を顧みる事がなかった夫がある日帰宅して、家の庭で見たのは信じられない光景だった。

家族とは、老人介護とは・・・・?と考えさせられる物語でした。

Photo_9 探偵ガリレオ(東野圭吾)

「予知夢」と一緒に図書館で予約したのに、こちらはだいぶ遅れて貸し出しの順番が来ました。本当はドラマの前に読みたかったなぁ・・・

やっぱり、湯川学、いいです(*^o^*)ドラマとはちょっとイメージが違いますが。

ドラマを見ていると、「何故、そこで数式を書く??」と思ってしまうけど、福山さんがかっこいいから許せるワ~

Photo_10 誰か(宮部みゆき)

逆玉でお嬢様と結婚した主人公が、自転車事故で亡くなった義父の運転手の事件について調べます。

人には毒がある・・・人の心の奥にあるねたみ?思わぬ結末ですが、主人公にはステキな家庭がある事が救いでした。

Photo_11 長い長い殺人(宮部みゆき)

10個(11個だったかな)の財布が語る、殺人の物語。

最初に刑事の財布が語る殺人の物語は、それに続く事件関係者の財布が語る物語によって真相に迫っていきます。

常に身につけている財布。確かに財布に語らせたら、持ち主の事をよく知っているかも・・・

Photo_12 佐賀のがばいばあちゃん(島田洋七)

忘れた頃に予約の順番がきました。貧しくても、たくさんの知恵で明るく生きるがばいばあちゃん。読んでいてなんだか心が温かくなりました。

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つくもがみ貸します

最近、クリスマスアレンジメントのレッスンや仕事でバタバタと忙しく、ブログが滞りがち・・・

みなさんの所へもなかなか遊びに行けず、すみませんm(__)mペコ

「読んだ本はブログに残そう!」と決心したのに、その読書記録もすっかり溜まってしまいました。一挙に・・・はムリですが一部公開です(*^o^*)

Photo つくもがみ貸します(畠中恵)

物が大切にされて100年経つと、魂を持ちつくも神になるそうな・・・古道具屋とそこに集まったつくも神たちの、とっても愉快な物語です。

主人を無視して、好き勝手に話すつくも神たち・・・我が家にもひとつ、つくも神になった道具が欲しいワ~

Photo_2 犯人に告ぐ(雫井脩介)

誘拐事件捜査に失敗した過去を持つ刑事巻島が、連続幼児殺害事件の捜査を担当します。姿の見えない犯人にマスコミを使った捜査をする巻島。

手に汗握るハードボイルドな物語。警察の中も世間も敵だらけの主人公を必死で応援しながら読みました。

Photo_3 クローズド・ノート(雫井脩介)

部屋に残された日記。部屋の窓を見上げていた青年。女子大生の主人公はやがて日記の秘密を知る事になる・・・

映画はイマイチだったのですが、本は面白かったです。特に最後のオチが・・読んでいるうちに私も万年筆が欲しくなりました。

Photo_4 ステップファザーステップ(宮部みゆき)

職業的泥棒の主人公が、ひょんな事から、親がそれぞれ別の相手と駆け落ちしてしまった双子の父親代わりとなる物語。

双子がとっても可愛くて、いやがりながらも、どんどん双子が好きになる泥棒。長女の愛読書です(*^o^*)

Photo_5 魔術はささやく(宮部みゆき)

不可解な若い女性の複数の自殺事件。、叔父の無実をはらす為、事件を調べる高校生の守は、別々に見える事件の真相に迫る・・・

身内の不幸に負けない守が健気。彼の錠前破りの腕前がスゴイくかっこいいです。

Photo_6 レベル7(宮部みゆき)

ある朝目覚めた男女は記憶を失っていた。「レベル7まで行ったらもどれない?」という謎の言葉を残して疾走した女子高生。ふたつの物語は次第に絡み合って、クリスマスの夜のひとつの事件へ結びつく・・・

最近、宮部作品にはまっている長女が読みたい!というので図書館で借りたのですが、読み始めたら止まらない面白さでした。

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